福岡エルフの木〜被災地の妊産婦さんと子供達に野菜を届けるプロジェクト

《被災地の方々に九州(糸島)産の無農薬野菜と「伴走する心」を届けます。また被災地以外の方々に食物と命の問題への意識喚起を行っていきます》ボランティア団体「福岡エルフの木」は、糸島産無農薬野菜を福島に届けるプロジェクトを行ってます。妊婦や授乳中の女性、子供達、仮設住宅の方々に少しでも笑顔になっていただければ幸いです。 →*2016年4月、熊本に震度7の地震が2度発生しました。福島の支援先の方々の要望もあり、熊本震災支援にも注力させていただきます。ご理解のほどお願い申し上げます。

知足です。

 2/19、福岡西ロータリークラブの例会で行われる「卓話」を依頼されました。九州豪雨災害の復興支援についてのお話です。機会をつくってくださったのは会員の和田修二さんです。
 (和田さんのお勧めで) 災害流木栞を14個ほどもってきたところ、私が登壇している間に完売しました。15,500円朝倉市の義援金として送りました(20日付け)。心より感謝申し上げます。ひとつ500円だったので、皆さん500円以上の金額で購入してくださったものと思われます。本当にありがとうございました。

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*プレゼンはリハーサルの時は問題なかったのですが、本番では映像の音声が出ず、とても焦りました。言葉よりビジュアルで説明しようと動画を用意していたのですが...。映像を口頭で説明したため、かえって言葉が多いプレゼンになり申し訳なかったです。
 動画は以下の2つの映像の抜粋を用意してました。→災害流木再生プロジェクトの紹介映像   →英彦山修験道紹介映像

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2/17に、あまみず社会研究会主催の「あめにわ憩いセンター1周年記念 龍がつなぐ流域の物語」でお話する機会を与えていただきました。
 この研究会は、雨水活用を中心に、災害に強い持続可能な社会を目指す活動をされています。 あめにわ憩いセンターは、わくわくするようなエネルギーにあふれていました。

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 時をつなぐスペシャルトークとして島谷幸宏先生、知足(九大)、岡田真美子先生(兵庫県立大学)、福永真弓先生(東京大学)と主催の角銅久美子さんが登壇しました。みなさんとても魅力的なお話をされて、学び深い時間でした。
 まず島谷先生が、雨水利用の活動の概略、九州北部豪雨災害の分析などを説明されました。防災のために、住宅地を緑化し、土中に雨水を蓄える具体的指針を示されました。それを東京都心部でシミュレーションした結果をみて、その効果に驚きました。コンクリートで都市部に蓋をすることの怖さがわかりました。島谷先生の文理融合の姿勢と、本質的なものの見方は、今後も多くの人々を導くものと思いました。
 岡田先生は宗教学者の立場から、龍の表象の説明をされました。「龍の如意宝珠は、水を意のままに操る力の象徴」「大蛇(オロチ)は災害後の様相のメタファーで、龍は水をマネージメントする偉大な力を表す」など、とても興味深いお話でした。岡田先生のお話は世界への愛情に満ちており、嬉しい気持ちになるのです。
 福永先生は、川を中心とした近代における環境社会学のお話をしてくださいました。地域の方々の聞き取りや、地名の変遷などから、生き生きとした環境と人の営みがイメージできました。例えば川遊びの服装で、その時代の川と地域の関係がリアルに浮かびあがります。福永先生は、福岡市樋井川の研究をされていますが、福岡の人々が川の風景を、海からでなく、山(油山)から見た視点で思い描いていると指摘され、なるほどと思い当たりました。地域の地形図を広い布にプリントアウトし、参加者に川に関する記憶や出来事について書き込みをしてもらっていました。このように情報を集積することで、地域のイメージが時間軸につながるプロセスがとても面白かったです。
 角銅さん(→プロフィール)のお話からは、魂の強さのようなものを感じました。彼女の情熱がこの活動の推進力であることを実感しました。

 あまみず社会研究会はJST-RISTEX「持続可能な多世代共創社会のデザイン」における研究課題「分散型の水管理システムを通した風かおり緑かがやく雨水社会の構築」に参画されています。RISTEXの伊藤温子さんが広報のため取材に来られていました。帰りに最寄りの駅まで車でお送りしました。その時「地域の男性が多く集まっているのは素敵です(他地域は女性の方が多い)」と話されていました。
 ひとつ心に残るお話をしてくださいました。それは「川を上る鮭は、プランクトンによって自分の生まれた川を認知し、帰ってくる」というものです。つまり親が産卵後に亡くなり、そこから発生したプランクトンが、子孫を呼ぶというのです。死から生が生まれる、命のリレーです。私が山伏の世界観の中で話したことと似ていて、心に深く刻まれました。ありがとうございました。


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 知足です。いわき市のコミューンwith助産師代表・草野さんより、とても丁寧なお便りをいただきました。ひとつひとつの言葉に敬意と感謝がこめられていて、拝読しながら心打たれました。東日本大震災直後、ご自分が被災されながらも、周囲の人々のために手を差し伸べられた方々がたくさんおられました。草野さんをはじめとする助産師さん達もそうでした。あの時期、私達の支援を受け入れるのも大変だったと思います。私達こそ感謝しています。優しいお気持ちをありがとうございます。
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(草野様より)
九州大学 福岡エルフの木  知足美加子さま

 大変ご無沙汰しております。夏の九州北部豪雨の際には、何のご連絡もできずに失礼いたしました。お恥ずかしいかぎりです。
 にもかかわらず、大震災から7年目を経ようとする今なお、継続してご支援いただけていますこと、心からの感謝でいっぱいです。また、皆様のお力添えにお応えできていないという申し訳なさも交錯し恐縮もしております。

 現在の私たちの状況ですが、市内も災害公営住宅がほぼ完成し、住居が定着してきました。
コミュニティという面では、元来のことに加えて被災・避難が影響する課題がまだまだあります。いわき市内での妊産婦支援・子育て家庭のサポート活動を余裕のない状況で実施しています。何とか進展させたい思いと組織・事業が追い付かずにおります

 そのような中でのお野菜支援は、漸増する助産院での相談・ケアを利用されるママたちの心身疲労を回復させるばかりか、私たちに元気を与えてくださいます。熊本の皆さまやエルフの木さんのお心が共にあります御野菜は、私たちにとって格別なものです。
 1月は「すいとん」「ふかし芋」「かぼちゃスープ」等々で、心も身体も温まりました。私は特に、知足さんや河邉さん(NPO花の花)、花崎さん(MUSIC LIFE♪)のお顔が浮かべながら祈りをもっていただいています。

 さて、この度は、九州大学の防災授業のテキスト原稿について、ご丁寧なご連絡をくださり、ありがとうございます。素晴らしい教育と実践活動をなされていることを改めて理解いたしました。
→(「九州の防災」の授業テキスト)
http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~tomotari/social%20art.pdf
 先生が執筆された内容は、冒頭より心の琴線にふれるもので、終始感銘して読ませていただきました。私どもNPOこみゅーんに関する内容・お写真ともに全く問題ございません。
 原稿を拝読させていただきながら、ご案内いただきました国展で先生の彫刻を前に佇んだこと、浪江町の帰りにお寄りいただき対面できた日、オーガニックレストランhana no hanaさんでランチをセッティングしていただき福島を支えてくださる福岡のみな様とお話しできた時…様々なことも思いだされました。
 いわきの子どもたちと一緒に、知足先生の授業を受けたいという衝動に駆られ、またこれからの希望も湧いてきました。先生から発せられる「アート-人間-暮らし-災害支援」は、本当に多くの恵みと豊かさを享受するものです。九州大学の先生方におかれます、学術の貴重な取り組みが形となり、伝達されていくことを嬉しく思います。
 いつも、知足さんが主宰する「福岡エルフの木」様からのあたたかなお心を感じております。  
   感謝。   NPO法人Commune with 助産師代表 野祐香利

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 1月のお野菜と新年スタッフ会議での『すいとん』*助産院では、1月も産後入院があり、お食事やおやつの食材として活用させていただきました。お母さまたちには、2月のお野菜も7日(水)に届きました。ありがとうございました。


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九州北部豪雨災害被災地である朝倉市志波小学校PTA会長の後藤さんより、お便りがありました。朝倉市では3つの小学校(松末、久喜宮、志波)が、新設の杷木小学校に統廃合されます。私がいま彫っている彫刻は、そこに7月頃寄贈される予定です。その前に春の国展(国立新美術館)に展示します(私は彫刻部の会員なので)。彫刻名は「朝倉龍」にしようかと思っています。後藤さんは「たくさんの人と知り合えた事を考えたら復興した際にはパワーアップした朝倉になっているのではと思います。応援いただいていることに感謝申し上げます」と、前向きな姿勢で地域をエンパワーメントされています。
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(志波小学校PTA会長・後藤達也様より)

ご無沙汰しております。お元気ですか?
 先日新設小学校の会議がありました。そこで改めて知足先生から龍を作っていただいてる話をしました。出席者全員大変喜んでます。
 (私からの返事で制作途中の画像と原稿を送付)
 写真ありがとうございます。凄く出来上がってますね!益々楽しみになって来ました。うちのコミュニティ会長にも写真見せておきます。寒い中大変だとは思いますがよろしくお願いします。
 あと書類(→九州の防災 教科書原稿)も読んで見ました。物的支援以外に心の支援という意味でもアートは必要であるというのが分かりやすかったです。

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知足です。
福島の永野さんより「新鮮なお野菜、こどもたちが選びました。みんなかわいい笑顔です。愛情いっぱいの野菜をモリモリ食べて大きくなあれ…と祈っています」とあたたかいお便りとステキなお写真が届いています。たんぽぽサロンのお子様たちの表情は、本当にいいですね。心が和み元気をいただいています。

(永野さんより)1月のお野菜も届いております。こどもたちの笑顔と共に送らせていただきます。生産者の皆様のご苦労を想像しながら中間支援の皆様へ感謝いたします。喜んでいただかせてください。この時期だからこそ、野菜をたくさん食べさせて健康に育てたいという母親の想いに寄り添ってくださってありがとうございます。   福島県白河市  たんぽぽサロン

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 私(知足)は、九州大学の授業である基幹教育セミナー「九州の防災」を分担しています。その中で教科書を作ることになり、私は「復興支援とアート」という枠で、これまでの芸術実践(アートプロジェクト)の事例を中心に文章をまとめました。様々なご縁の不思議さと、自分自身を振り返るよい機会になりました。以下のアドレスに原稿をあげています。関係者の方に確認のお願いをしたところ、ありがたいコメントを頂いたので一部転載させていただきます。

「復興支援とアート」

[白河市、辺見間智子様(母子支援室まごころ)]
 この度は「九州の防災」の授業で「福岡エルフの木」を紹介なされるとのこと素晴らしいですね。やはり伝え続けることが大切であると思います。
 北は北海道から南は九州まで日本全国飛び回った知足様の行動が災害等で苦しみ病んでいる多くの人達をどれだけ支え勇気付けてくださったか・・・・。
 本当に頭が下がります。どうもありがとうございました。心より感謝申し上げます。「福岡エルフの木」の内容は夫にもこれから見てもらいます。今日は「地域の木材を活用した保育施設と幼児の健康を考えるセミナー」の講師として新潟に行きます。私と社員も一緒に行ってまいります。
 明日は立春ですが、今日は九州や日本海側で大雪とのこと。本当に自然はコントロールできませんよね。          辺見間智子

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[二風谷シケレペ農場、貝澤美和子様]
 原稿読ませていただきました。この20年間のあなたの活動に感動しました。やっぱり、あなたですね。つくづく二風谷プロジェクトの時のあなたを思い出しました。あなたの抜きんでた行動力に、ただびっくりしました。
 これからも自分を信じて、どんどん行動してください。ただくれぐれも健康だけは気を使ってください。私は、今は毎日の健康と周りの人に恵まれたことに感謝しつつ忙しくしています。機会があったら、遊びに来てください。二風谷プロジェクトの部分、私はいいと思います。
                貝澤美和子

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[希望の牧場、針谷勉様]
 ありがとうございます!
こちら、吉沢父さんも牛たちもみんな元気にしています。文章につきまして、もちろん問題もありません。いつも気にかけていただき、重ね重ねありがとうございます!取り急ぎお礼のみ失礼いたします。    ー針谷

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[たんぽぽサロン、永野美代子様]
 原稿を拝読させていただきました。活動の幅の広さと豊富さに感動しています。
辛く苦しい時に場所は離れていても、心を寄せていてくれる方がいると知った時の驚きと嬉しさと心強さを本当にありがとうございました。
想いを形にしてくださってありがとうございます。
 教科書になるということ素晴らしいです。おめでとうございます。その活動のすべてに感謝です。支えていただいているこの喜びを今度は誰かを支える時の活力にしたいと思います。
若い世代に伝えてくださるこの取り組みを嬉しく思います。     永野美代子
















 角銅久美子さんは、50年ほど前に福岡県で初めての女性一級建築士となられた方で、現在あめみず社会研究会」を運営されています。また、九大の島谷幸宏先生のJST-RISTEX「持続可能な多世代共創社会のデザイン」における研究課題「分散型の水管理システムを通した風かおり緑かがやく雨水社会の構築」に参画されています。
 プロジェクトの一環として、九州北部豪雨災害の流木を再活用したプランターを制作する活動を角銅さんが提案されています。福岡市樋井川の河川沿いに設置し、流木プランターで花壇を作る計画です。またこのプランターを工作キット化して市販したいとのこと。
 1/26に打ち合わせを行いました。参加者は角銅さん、尾方義人先生(九大)、吉村正雅さん(福岡海浜スポーツ振興協会)、藤井浩一さん(アップルパイキャラバン)、吉岡隆紀さん(樋井川村)と知足です。
 福岡市は2018年より「一人一花運動」と銘打ち、市民や企業の協力で市内全域の花壇づくりを推進する取り組みを始めます。157万本の花で福岡市を彩る計画です。角銅さんは、流木プランタープロジェクトを通して、市政と連携しながら、災害復興と防災意識の継続に貢献できればと考えておられます。
 来週、角銅さんたちは、朝倉の杉岡製材所に打ち合わせに行くとのことです。心から応援し、できることは協力したいと思います。
 
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 角銅さんからのご依頼で、あめみず社会研究会主催の「龍がつなぐ流域の物語」セミナーで登壇することとなりました。2/17(土)11:00〜あめにわ憩いセンター(福岡市城南区樋井川5丁目34−2)で行われます。以下がチラシと詳細です。

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「あめにわ憩いセンター 開設1周年記念 セミナー ;   龍がつなぐ 流(りゅう)域の物語」

樋井川の源流である油山には二つの海(わたつみ)神社があります.西油山の海神社では,正月に流域の稲の出来を占う「かゆ占い」が今でもおこなわれています。東油山の海神社は龍樹権現社ともいわれています。また,海神の総本社と称えられる志賀海神社は,油山から博多湾を望むその先に位置しており,「山誉祭」がおこなわれます。博多の夏を彩る山笠で「流」(ながれ)が繰り広げる「追山」は,さながら博多の街を龍が駆け巡るようです。昨年出版された絵本の「ヒイ川のヤマタノ・オロチたいじ(作:山下三平・絵:小森友貴)」のオロチを退治したスサノオは博多の鎮守の神でもあります。オロチは洪水や災害の象徴ともいわれ,龍は神としてあがめられています.山や海,川の流れや龍...古くから使われていることばや地域の伝承を紐解いていくと,面白いつながりがありそうです.
このたび,あめにわ憩いセンター開設1周年記念として,「龍がつなぐ 流(りゅう)域の物語」と題したセミナーを行います.様々な分野に造詣の深い先生方の話を聞いて,山・川・海のつながりに思いを馳せてみてはいかがでしょう.

日時        2018年 2月17日(土) 11:00~15:00
場所        あめにわ憩いセンター 学習室
〒814-0153 福岡県福岡市城南区樋井川5丁目34−2
参加費        大人500円 学生 100円 ※昼食・軽食を準備しています.
問合先        あめにわ憩センター センター長 角銅久美子 →メール(クリックしてください)

・時をつなぐスペシャルトーク
九州大学大学院工学研究院: 島谷 幸宏先生
九州大学芸術工学院: 知足 美加子先生
兵庫県立大学環境人間学部: 岡田 真美子先生
東京大学大学院: 福永 真弓先生

・源流の碑向けて多世代で知恵だしタイム 
「源流の碑へ時のつなぎ方」参加者によるワークショップ

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 私は、大学の業務の合間を縫って、流木による龍の彫刻づくりを進めているところです。今年の冬の寒さは厳しく、外で彫っているので作業中手がかじかんでしまいます。
 彫りながら、いろんな事が頭に浮かんできます。なかでも強く感じるのは、この樟(くす)の木自体の意志のようなものです。私は、その意志になるべく違わないよう、注意して彫るだけです。
 龍は「龍に九似(きゅうじ)あり」という言い伝えがあります。「角は鹿、頭はラクダ、目は鬼(兎とも)、首は蛇(ミズチとも)、腹は蜃(しん:蜃気楼を生み出す伝説の生物)、鱗は鯉、爪は鷹、掌は虎、耳は牛」に似ると言われています。龍を実際にデッサンはしていませんが、九似の動物うち6つの動物は制作した経験があります。そこから得た骨格の知識を活かしたいと思います。
 実は、現代彫刻では、龍などの幻獣を題材にする機会はあまりないのです(工芸の分野の題材と考えられている)。私も仕上げについては悩んでいます。一昨年制作した、英彦山不動明王(復原)は、仕上げを磨きにしました→不動明王。しかし、今回は鉈彫り仕上げの方があっているのでは、と考えています。3月初めには、ある程度完成に持っていきたいです(写真は制作途中)

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寒中お見舞い申し上げます。知足です。

◾️2018年1月9日、知足研展(卒研・修論作品のプレ発表会)が大橋キャンパスで行われました。その中で学生デザインの災害流木しおりも展示されました。
 杉岡さん(杉岡製材所)の年賀状にも、学生のしおりが紹介されており、そのことを彼らに伝えると嬉しそうでした。ありがとうございました。



◾️九州北部豪雨災害は2017年7月5日に起こりました。2018年1月5日で半年が過ぎたことになります。半年とは思えないほど、沢山の時間が流れました。
 1月5日づけの西日本新聞夕刊と時事通信 で、災害流木プロジェクトが紹介されましたので、テキストと友人が送ってくれた記事画像を転載します。
 大学の仕事の合間をぬって、木枯らしに吹かれながら木彫を作っています。なかなか時間がとれず焦る気持ちもありますが、心を込めることを第一に少しずつ進めます。春に完成予定です。
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[西日本新聞夕刊]   1/5
「九州豪⾬半年 災害流⽊ 復興の⼒に 九⼤芸術⼯学研究院 ⻯の彫刻 ⼩学校に寄贈へ」
 昨年7⽉の九州豪⾬で⼤量に発⽣した流⽊を作品にして活⽤しようと、九州⼤芸術⼯学研究院が「災害流⽊再⽣プロジェクト」に取り組んでいる。作品の無償提供や、販売収益を義援⾦に充てて被災地を⽀援する試みだ。知⾜(ともたり)美加⼦准教授(彫刻)は「⽊に対する負の感情を少しでも和らげ、被災地の復興につなげる⼒にしたい」と狙いを語る。
 今回の豪⾬では推計20万トン超の流⽊が発⽣し、川をせき⽌めたり、宅地や農地に押し寄せたりした。福岡県によると、昨年末までに半分以上の流⽊の撤去が終わり、⽕⼒発電の燃料などに有効活⽤すると同時に、焼却処分も進めている。
 知⾜准教授は樹齢130年超のクスノキを使い、⽔の守り神である⻯の彫刻を制作中。直径130センチの⼤⽊をチェーンソーで切る際、豪⾬で⽊に挟まった⼩⽯に当たり⽕花が出た。「被災の記憶が刻まれている」と感じたという。完成作品は、同県朝倉市杷⽊地区の4⼩学校が統廃合して4⽉に誕⽣する新「杷木⼩」に寄贈される予定だ。
 学⽣たちは、流⽊のスギを使って独⾃にデザインしたしおりを制作し被災地の⼩学校へ寄贈。インターネット販売で得た収益約6万円は昨年末、朝倉市に寄付した。このほか、家具や公共施設の看板にも活⽤している。流⽊の製材に協⼒したのは朝倉市杷⽊久喜宮の杉岡製材所。杉岡世邦(としくに)さん(48)は昨年7⽉下旬、知⾜准教授らと朝倉市内の集積所を訪れ、⼤きなクスノキやスギの流⽊を⾒つけた。杉岡さんは「⽊が⼭を守ると⾔われてきたのに、悪者になり全部切ってしまえという声を聞くのがつらかった」と振り返る。何とか流⽊を⽣かそうと県の許可を得て⼀部の流⽊を預かったものの、被災者の⼼情を考え、活⽤に踏み出せずにいた。そこに九⼤のプロジェクトの話が持ち上がった。
 今回、杉岡さんが所有する同市杷⽊松末の⼭林も被災した。上⽅から流れてきた⽊を⾷い⽌め表⾯が傷ついたスギがあることを知った。知⾜准教授らは、このスギを使って松末⼩の児童と時計を作る計画も進めている。知⾜准教授は「災害は忘れないで語り継ぐことが⼤事だ。流⽊を使った作品を商品にする仕組みを被災地に提案したい」と話している。(北島剛)

         
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[時事通信抜粋]→記事  1/5

彫刻で「心の回復を」
九州大の知足美加子准教授(52)らは、流木から芸術作品を作り、被災地域の小学生らに寄贈している。現在は水神とされる龍の彫刻を制作中だ。作品を通じた「被災者の心の回復」を願う。
契機となったのは新潟県中越地震。全村避難となった旧山古志村では、伝統行事「牛の角突き」が復興の象徴として住民の心をつなぎ留め、その後の帰村の一因となった。村の旅館に闘牛の彫刻を寄贈したという知足さんは、九州北部豪雨の被災地にも「地域への愛着を忘れないで」と求める。
被災地の朝倉市杷木久喜宮地区で製材業を営む杉岡世邦さん(48)も活動に参加する。木が町を傷つけたことにショックを受けたという杉岡さんは、「被災者の気持ちを考えると、活動を心から訴えていいか迷いがある」と悩む。それでも、「木には防災機能もある。これからの防災計画を考える上で、冷静に山や木の機能を見詰め直すきっかけになってくれれば」と話している。(住友亮介)



現在の進捗です。今日は寒波がきて、雪がちらついてます。











知足です。
■12/18に朝倉市災害義援金として50,290円を送ったことを報告しました→12/18記事。12/1にアグリガーデンスクール & アカデミー朝倉校において、アナスタシア・ジャパンの岩砂晶子さんが、災害流木しおり を25枚(一枚500円)12,500円分を買い取ってくださり、その収益を朝倉市に送りました→12/1記事。心より感謝申し上げます。 現在、以下のサイトで希望者には、商品にしおりを同封されているようです→アナスタシア・ジャパンのしおり紹介のサイト 

 合計で62,790円、災害流木しおりの収益を災害義援金として送付することができました。皆様のご協力、心より感謝申し上げます。義援金は受付を延長し、平成30年3月まで受け付けています。

 【朝倉市災害義援金振込先】 ゆうちょ銀行 00920-0-275722 「朝倉市災害義援金」 


■福島県白河市、永野美代子さんから、熊本からの野菜が届いたというご報告をいただきました。お子様とお母様達のあたたかい笑顔に、心がホッと温まりました。ありがとうございます。永野さんは『子育て支援の親子遊び30分プログラム』という本を出版されています。おめでとうございます!永野さんが福島の親子の笑顔のために積み上げられてきた善行を、多くの人に共有されることは素敵なことです。永野さんからのメッセージを転載します。
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知足さま
こんにちは。福島県白河市たんぽぽサロンの永野です。あっという間に12月。今年はなおさらのこと時間の流れが早かったなぁと感じています。

ご連絡が遅くなりました。今月も愛情たっぷりの野菜が届いています。喜んで受け取らせていただきました。ありがとうございます。遠く離れた皆様とのご縁も続いていることに感謝の気持ちでいっぱいです。

この数か月、私事で忙しかったこともあり野菜の到着時には、たんぽぽスタッフが利用者と一緒に野菜を受け取り、いつも入っている野菜の説明や食べ方レシピを見ながら大喜びで野菜をいただいていました。お昼には野菜を切ってサラダにしてみんなで食べて楽しめました。

みかんは、子ども達が大喜びで分け合ってその場でいただきました。ご馳走様でした。あっという間に食べちゃうので写真がないそうです(笑)画像を送りますね。

生産者の皆様に心より感謝いたします。みんなで 遠い九州を想いながらモリモリ食べて こどもたちと元気に過ごしています。皆様お元気でよいお年をお迎えください。

今日も笑って 明日への夢や希望を忘れずにみんなで支えあって生きていきたいなぁと思います。ありがとうございます。         永野美代子

 実は…私、チャイルド本社さんより声をかけていただき3年かかって「親子あそび」の本を11月末に出版いたしました。震災時から県内各地で仲間の保育士たちと一緒に親子に届けてきた親子遊びです。私の長年の経験から、遊びのノウハウだけでなく親子の気持ちに寄り添った30分のプログラムを作りました。夏に熊本へ行った時もこの親子遊びをしました。この数か月は、大詰めでした。

子育て支援の現場で、保育士を目指す学生たちに読んでいただけたらと思っています。 →『子育て支援の親子遊び30分プログラム







知足です。

◼︎皆さんのご協力のおかげで、12月18日に、災害流木しおりの収益を、朝倉市に義援金として送ることができました。
  フリルでの売上: 47,790円(210円手数料)
  直売売上:  2500円 合計で 50,290円を振り込みました。(フリルの完売は早かったのですが、受取確認などの手続きのため時間がかかりました)
ご協力、誠にありがとうございました。販売のやりとりの中で、たくさんの温かいお気持ちを受け取り嬉しかったです。

◼︎九州北部豪雨災害では、福岡県添田町も激甚災害指定地区となっています。添田町の町指定天然記念物「吉木のヤマザクラ」も豪雨で倒壊しています。


 添田町では来年度クラウドファンディング によって、このヤマザクラで彫刻を作り、添田駅に設置することを計画しています。日田彦山線(添田駅から夜明駅)は未だ災害通行止めが続いており、鉄道開通の願いをこめてプロジェクトを立ち上げたそうです。
 私は彫刻や返礼品制作を担当する予定です。英彦山デザインLLP(返礼品)、杉岡製材所(山桜の製材)、九州大学藤本登留准教授(彫刻台座の乾燥技術)に、プロジェクトの協力を頼んでいます。
 英彦山(吉木のヤマザクラは英彦山の麓にある)は49窟の霊場を「童子」の神様が守っているとされています。花園窟にいる「花開童子」のイメージで作品を作れたらと考えています。先の話になりますが、御神体復原プロジェクトの際、英彦山の貴重な千本杉(倒木)を神宮より分けていただきました。その杉も使って天上窟の「福太郎童子」を作り、ヤマザクラの彫刻と対にできたらと構想しています。

 
◼︎9月に九州大学災害支援団の報告会がありました。私は「文化と復興」という枠で報告しました。英彦山修験道文化との関連や実践についても述べています。以下のページにPDF原稿をのせました。→「文化と復興」報告

◼︎九州大学の尾方研究室学生企画の展覧会「あさくら杉と21のプロダクト」が、福岡市南区大橋駅前のルネットで開催されています(12/20-22)。中心となっている鶴さん(尾方研究室)は、プロジェクトの最初の打ち合わせに同席してくれていた修士1年生です。廃品を再利用するプロダクトの研究をしています。
 会場はテレビや新聞の取材もあり賑わっていました。ありがたいことです。椅子を出品していた留学生は、毎日のように工作工房にきてコツコツ作っていました。スッキリとした完成度の高いデザインだと思いました。他の学生の作品もバライティーに富み、愛着がわくものばかりです。尾方先生のご指導の賜物です。知足研のしおりも展示されていました。企業の方の、神棚(アマート)や木のおもちゃ(トポスデザイン←中学時代の同級生)は、やはりクオリティが高かったです。
 学生たちが自主的に展覧会を企画運営していることは大変嬉しいことでした。



知足です。

 本日、松末小学校(久喜宮小学校内仮設)に「松末の木と石の時計づくりワークショップ」の打ち合わせに行きました。→企画書PDF 11/12に松末小学校のイチョウの木の前で発想したものです。 →松末小学校文化祭


 卒業・終業前の児童と、教職員一人一人が、松末の森の木と、小学校の校庭の小石を使って時計をつくるワークショップです。以下が企画の趣旨です。

「材料の丸太は、上部からの流木を、松末小学校側に流れないようせき止めた杉です。災害後も立っていましたが、防いだ流木を片づけるために切られてしまいました。
 この木には、地域を守る強い力が宿っています。みなさんの手によ って工作し、大切なもの、愛されるものとして生まれ変わらせまし ょう。
 豪雨に負けずに立ち続けた松末の杉と、みなさんの思い出のつまった校庭の石をつかって、松末にしかない時計を作ります。 この時計は、みなさんのそばで新しい時を刻みながら、いつも応援してくれることでしょう。」


  お会いした松末小学校の教職員の方々はあたたかく発想が豊かで、職員室全体に明るいエネルギーを感じました。ものつくりをご一緒できることが楽しみです。みなさんの手の中で新しい時が動き出して行くようなワークショップになればと思います。
 WSは3月の授業の中で開催することになりました。今回はメディア関係の取材はお断りして、じっくりと松末に向き合っていただく時間を作りましょう、ということになりました(写真は仮設校舎)。

 この取組みは、九州大学の九州北部豪雨災害調査・復旧復興支援団の活動である、芸術工学研究院の「災害流木再生プロジェクト」の一環となります。時計だけでなく、小学校名と子供達の絵を刻んだ朝倉杉のしおりもプレゼントする予定です。
 * 九大災害支援の報告書の中で、私は「文化と復興」について書きました。このプロジェクトについても紹介しています。 →報告書原稿PDF

 この杉や松末小学校の姿が、絵本の「かたあしだちょうのエルフ(本活動名の由来)」に重なることから、先生方に絵本をプレゼントし、事前の読み聞かせをお願いしました。→絵本内容


 このワークショップで使用する木材は、松末小学校近くの杉岡世邦さん(杉岡製材所)の森のものです。流木をせき止めていた杉を使います。丸太の円盤は、乾燥すると通常割れが入ります。そこで、九州大学農学部の藤本登留先生のご協力を仰ぎ、2ヶ月かけて割れないための特別な乾燥をしていただいています(この技術は切り株工房の豊福沙織さんからの依頼で開発されたそうです)
 松末の木や、松末小学校校庭の土に触れる時間をみなさんと共に大切にできたらと思っています。


(写真は杉岡さんが製材した杉を、豊福さんが九大の藤本研究室へと運んでくださっている様子。急に乾燥しないように、ひとつひとつビニールをかけてくださっています。本当にありがとうございます)







知足です。

九州北部豪雨災害後、朝倉農業高校跡地は流木の集積所になりました。流木を(許可のもと)ピックアップしたのは4ヶ月前になります →7/227/26ブログ。本日再び集積所に訪れましたが、流木は根を残すのみとなっており、ほぼバイオマス化されたものと思われます。


この敷地内に「アグリガーデンスクール&アカデミー」という農業のビジネススクール(2014年開校)があります。家庭菜園や新規就農する成人の方々に向けて、農業を教える学校です。菌に注目した農業指導を行う吉田俊道先生(NPO大地といのちの会)も講座をもたれているそうです。
 本日、吉田先生が推奨されている「アナスタシア」という本の監修をされている岩砂晶子さんがスクールでお茶会を開いておられました。アナスタシアがシベリア杉などの植物を大切にすることから、災害流木しおり(杉)を販売してくださることとなりました。(その後まとめて購入してくださいました。心より感謝申し上げます)。
 私は伊都キャンパスで「土木と社会セミナー(工学部)」の講師を引き受けており、会自体には参加できませんでした。しかし、閉会間際の会場には助産師さんなどお世話になった方々がたくさんいらしており、嬉しかったです。岩砂さんやスクールのスタッフの皆さん、とても素敵な方々でお会いできたことを感謝しております。


 フリルで販売していたしおりは完売したのですが、購入された方々の受取確認が済んでいないものが残っています(もしこのブログをみられたら確認をお願いします)。済み次第、本日の分と合わせて朝倉市に義援金を送ります。学生にとっても貴重な体験となりました。本当にありがとうございました。

 また、松末、志波と同じく本年度で統廃合される久喜宮小学校の生徒さんのためにも、しおりを制作しました。近日中に久喜宮の杉岡さん(杉岡製材所)から小学校の方に渡していただければと思います。
 このしおりは、杉の素敵な香りがして、心を落ち着かせてくれます。子供達には、各小学校で過ごした時間を思いながら、ゆったりとした気持ちで本を読んでもらえたらと思います。流木が、子供達の手の中で、大切なもの・愛されるものになってくれたら幸いです。












知足です。
本日、朝倉市立志波(しわ)小学校で、「志波の市」が開催されました。柿などの特産品販売や絵本バス、たくさんのステージ演目等とても活気があり、志波地区のポテンシャルの高さを感じました。清々しく気持ちの良い場の力がありました。その中で、九州大学の尾方義人先生と学生たちが、小学生たちのために「グライダーワークショップ」(災害流木再生プロジェクト)を行いました。松本亜樹さん(志波小出身、菜の花プロジェクト)が地元との調整を行ってくださり、宮崎文彦さん(NPOひとのえん)はグライダー大会を盛り上げてくださいました。


まず、尾方先生たちが準備してくださったグライダーのパーツには、ひとつひとつ「2017志波」と刻まれていました。


子供たちは、会場にはいるなり、見本のグライダーを飛ばしてやる気いっぱいでした。最初に、尾方先生と松本さんから制作方法や流木を使うことの意味などの説明がありました。制作しやすいよう部品や作り方の説明書工夫されていて、子供達は集中して制作に取り組みました。

制作後はグライダー大会(飛距離と対空時間)が行われ、体育館に楽しそうな笑い声が響きました。子供達の生き生きした姿に、私たちも元気をもらいました。


入賞者には、尾方研手作りのメダルと賞品が、九州大学支援団の三谷泰浩先生から渡されました。知足研制作の流木しおりも参加賞として渡されました。(九州大学から島谷幸宏先生や佐藤宣子子先生、筑波大名誉教授の安藤邦廣先生、杉岡製材所の杉岡世邦さんなども会場に訪れてくださいました)


本当に楽しくて素敵なワークショップでした。子供達もとても喜んでいました。
尾方先生、学生さんたち、松本さん、志波PTA会長・後藤達也さんをはじめとする地域の方々や保護者の皆様、大変お疲れ様でした。




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