福岡エルフの木〜被災地の妊産婦さんと子供達に野菜を届けるプロジェクト

《被災地の方々に九州産の無農薬野菜と「伴走する心」を届けます。また被災地以外の方々に食物と命の問題への意識喚起を行っていきます》ボランティア団体「福岡エルフの木」は、九州産無農薬野菜を福島に届けるプロジェクトを行ってます。妊婦や授乳中の女性、子供達、仮設住宅の方々に少しでも笑顔になっていただければ幸いです。 →*2016年4月に熊本地震、2017年7月に九州北部豪雨災害が起こりました。福島の支援先の方々の要望もあり、熊本震災や九州北部豪雨災害復興支援にも注力させていただきます。ご理解のほどお願い申し上げます。

 知足です。
 2017年7月5日に起こった九州北部豪雨災害から、まもなく1年がたとうとしています。「変化の量が時間」という話をきいたことがあります。豪雨災害後の時間には1年間以上の重みを感じます。被災者の方々は、これからの梅雨や台風への危惧も含め、言葉に表せないものを抱えながら、この夏を迎えておられることと拝察します。
 私が関わっている九州大学ソーシャルアート・ラボの活動の一環として、九州北部豪雨災害復興支援を行うこととなりました。7/1に視察ツアーを行います。→http://www.sal.design.kyushu-u.ac.jp/180701_tour.html 
 
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復興支援のための視察ツアー

【日時】2018年7月1日(日)
【集合時間・場所】 9:10「道の駅三連水車の里あさくら」or(8:30 西鉄筑紫駅西口)

【訪問先】旧朝倉市立松末小学校/杉岡製材所/朝倉市立杷木小学校/
     共星の里 黒川INN美術館/災害流木集積所 道の駅 三連水車の里あさくら 等

【参加費】無料(昼食代、集合場所までの交通費は実費負担)

2017 年7月5日、九州北部は甚大な豪雨災害に見舞われました。
「昨日と繋がらない今日」を生きる被災地の方々や環境に寄り添いながら、
共に創造するアートの力で、私たちは前を向くことができるでしょうか。
そのためにまず「現場」に立ち、感じることから始めたいと思います。
10月に実施する実践講座「黒川復興ガーデンとバイオアート ー英彦山修験道と禅に習う(→PDF)」に向けて、感覚を育てることを目的とする視察ツアーです。


SAL朝倉募集チラシ
SAL朝倉募集チラシ2


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 7/5に新設の朝倉市立杷木小学校に、災害流木の彫刻を寄付するのですが、その台座を制作中です。→「朝倉龍」完成画像
 九州大学農学部の藤本登留先生から、樹齢153年の杉の丸太円盤をいただきました。統廃合された松末小学校、久喜宮小学校、志波小学校が開校したのが144年前ですので、ほぼ同じ年月を生き抜いたことになります。幕末の激動の時代に芽吹いた杉だと思うと感慨深いです。木が時間とエネルギーを蓄えることは、人間に想像力を与えるという素晴らしい恩恵をもたらします。農学部は伊都キャンパスに引越し中で、このクラスの他の丸太円盤を処分するかもしれないとのこと。素晴らしい材なのに残念です。
 「柿渋」という、柿のタンニンによる伝統的な染料で塗装しました。柿渋は素材を防水・強化し、防腐剤にもなります。昔の英彦山の山伏は「柿の衣」といって、装束を柿渋で赤く染めていたそうです。
 彫刻の方は、東京に送付した際の梱包(木枠)を分解し、前後に分割されていた作品をニカワという伝統的な接着剤で繋ぎました。これから、台座にアンカーボルトを打って、彫刻を固定します。地震など左右の揺れで倒れるのを防ぐためです。
 彫刻の底面にドリルで穴をあけると、樟の香りがあたりに広がります。そのオガクズには水分が残っていて、昨年の流木集積所(旧朝倉農業高校)に杉岡世邦さん(杉岡製材所)と、この流木をピックアップしたことが蘇りました。→7/26ブログ

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知足さま

こんばんは。
福島県白河市たんぽぽサロンの永野です。5月も、生産者の皆様の想いが伝わる野菜が届きました。

5月10日、たんぽぽサロンが、オープンしてから7周年を迎えました。
震災直後の想いを改めて噛みしめながら、みんなでこれからも子ども達の笑顔を大切に守っていきたいです。

今回は、甘えさせてもらって、私も含めてスタッフも野菜をいただきました。美味しかったです。ありがとうございました。
たんぽぽサロンの子ども達のかわいい笑顔をご覧ください。
ご支援くださった皆様によろしくお伝えください。   たんぽぽサロン代表 永野美代子


知足です。
7周年、誠におめでとうございます。7年前にたんぽぽサロンに来ていたお子様達は、いま小学生でしょうか。たくさんのお母様や子供達を支えてこられたたんぽぽサロンのご尽力に、心からの敬意を表します。
それにしても、子供達の瞳はとても澄んでますね。本当に可愛らしいです。私の母が「子供は小さい頃の可愛さで、既に一生分の親孝行をしてくれている」と話していたことを思い出しました。たくさんの幸せが彼らに訪れることを祈ります。

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 6/3に第24回公開フォラム「災害をのり越える林業と木の建築」 (主催NPO木と建築)が東京大学で開催されました。熊本震災支援の際、大変お世話になった安藤邦廣先生(筑波大学名誉教授)が、九州北部豪雨災害にフォーカスしてくださいました。
 朝倉の杉岡世邦さんは当事者として被害の状況を報告されました。改めて杉岡さんが邂逅された災害の重さを実感しました。先達である御祖父様の木と森のお話は胸が痛みました。その上で、御祖父様から受け継いだものを新しい建築に活かそうとするお姿には、光を感じました。
 私はお話をうけて、流木再生プロジェクト等について報告しました→レジュメ
 太田猛彦先生(東京大学名誉教授)が、「九州北部豪雨災害は、流木災害ではなく土壌の質に由来する土砂災害であること」等の結論を、発表の最初に述べられた時は、胸がすくような思いがしました。
 林業家の速水亨さんは、林業、木材、建築関係者が利益配分のバランスをとることの難しさについて問題提起をされ、考えさせられました。
 安藤先生は、ご自分の活動や歴史的建築の事例を通じて、森と人の暮らしのあり方を述べられました。そして建築が、森と人との関係をよいものにする可能性を示されました。
 人々に木や森への敬意を取り戻させ、想像力をどう喚起するのか。木の「物語」をどう伝えるのか。討論の最後に安藤先生が「まず、森に行きましょう」とおっしゃった言葉は胸に響きました。
 有馬孝禮先生(東京大学名誉教授)が総括の中で、ご自身で山を買い植林をしていることについて言及されました。素晴らしい研究者でありつつ、実践も行う御姿勢に感銘をうけました。
 取りまとめをされていた森林総合研究所の杉本健一さんをはじめ、よい方々とのご縁をいただき感謝しております。
 
 会場の東京大学農学部弥生講堂一条ホールは緑に囲まれ、開放的な心地よい空間でした。
 また、東京大学構内の木々の素晴らしさには目を見張りました。どっしりとした古い木々、風情のある歴史ある建物の存在が、場の時間をとても落ち着いたものにしていたと思います。 

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第24回公開フォラム「災害をのり越える林業と木の建築」
2018年06月03日(日)

近年、大震災に加えて豪雨水害の被害も相次いでいる。特に昨年(2017年)の九州北部豪雨水害においては、土砂崩れと大量の流木による被害の増大も指摘され、スギの人工林の保全と利用がその面からも問われている。今後、大震災、台風や集中豪雨による水害の多発が予測される中で、成熟期を迎えた日本の人工林の利活用について、森林の防災と災害復興に果たすべき役割を重ねて議論することで、災害を乗り越える林業と木材と建築の課題を明らかにしたい。

日程
2018年6月3日(日)
プログラム
開会挨拶
松留愼一郎(特定非営利活動法人 木の建築フォラム 理事長)
趣旨説明
安藤邦廣(建築家、筑波大学名誉教授)

話題提供
「治山治水からみた森林の変遷とこれからの森づくり」
 太田猛彦(東京大学名誉教授) 
「成熟期を迎えた人工林と林産業の課題」
 速水亨(速水林業)
「製材業の立場から朝倉水害について考えること」
 杉岡世邦(杉岡製材所)
「復興支援とアート 朝倉水害流木再生プロジェクト」
 知足美加子(彫刻家、九州大学芸術工学研究院准教授)
「東日本大震災における木材を活用した復興住宅の取り組み」
 安藤邦廣(建築家、筑波大学名誉教授)

パネルディスカッション
コーディネーター:
槌本敬大(国立研究開発法人 建築研究所)
パネリスト:
太田猛彦、速水亨、杉岡世邦、知足美加子、安藤邦廣(前掲)
総括:有馬孝禮(東京大学名誉教授)

まとめ
加来照彦(㈱現代計画研究所)
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【報告】

 豪雨災害流木の樹齢132年の樟(くす)で制作した「朝倉龍」ですが、
7/5に杷木小学校に寄贈することが決まりました。
児童の前で、作品の物語を伝える予定です。後日詳しくお知らせします。
 この作品は、国展 (国立新美術館)で、5/2〜5/14まで展示されていました。


       

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 添田町役場が主体となった「吉木の山桜プロジェクト」のクラウドファンディングが始まりました→Readyfor寄付ページ。6/29までに目標額の170万円に届かなければプロジェクトは行うことができません。今日、ページにアクセスすると2%寄付が集まってました。
 新聞にも取り上げられていました。→新聞記事

 吉木の山桜は樹齢約300年で、添田町指定の天然記念物です。もし目標額に届いた場合は、倒壊した山桜を使って、英彦山修験道(吉木は英彦山の麓)に関わる彫刻を作ってほしいと、添田町から頼まれています。彫刻は彦山駅に設置することを計画しています。日田彦山線(添田駅から夜明駅)は未だ災害通行止めが続いており、鉄道開通の願いをこめてプロジェクトを立ち上げたそうです→4/19山桜植樹風景

 木彫は 英彦山修験道に因み「花開(はなびらき)童子」を制作予定です。→吉木の山桜復興祈願プロジェクト 

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 山桜は、材として大変硬い木で、高級な家具などに使われます。つまり彫刻するには難しい素材で、私も彫るのは初めてです。鑿(のみ)等の刃物が、かなり傷むであろうと予想しています。
 しかし、時間がかかっても、山桜が私に託してくれた「命のバトン」をリレーできればと願っています。最近、人の命について深く考えることが続いているからです。
 私がバトンを受け取って歩く道は芸術と思い、機会に恵まれれば精進するつもりです。


 
 制作費がもし集まったら、4月に松末と吉木で行ったように(→植樹風景)、個人的な寄付として被災地に山桜などを植樹していく活動ができたら、と心で思っています。

























http://www.design.kyushu-u.ac.jp/~tomotari/cherrytree.pdf


知足です。

 本日4/19、豪雨被災地の朝倉市松末と添田町吉木に「山桜」を植樹しました。
 
 松末の植樹場所は、流木再生プロジェクトで協力してくださっている杉岡世邦さん所有の森です(→おじいさんの木)。杉岡さんの祖父様が植樹された大切な杉があったところですが、豪雨で甚大な被害を受けました。杉岡さんとは、熊本震災支援「板倉の家ちいさいおうちプロジェクトー森と人の暮らしをつなぐ復興住宅」の活動においてご縁をいただきました。山桜は私個人からの寄付となります。
 森の入り口には盛り土がしてあり、奥には透過型砂防ダムが設置されてありました。杉岡さんに山桜2本の植樹場所を決めていただきました。
田主丸グリーンセンターの田中さんらが、親切に手助けしてくださいました。

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1本目は、森の入り口に。

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2本目は砂防ダムより奥まった森に。

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 次に、添田町の吉木に向かいました。松末から東峰村、添田町深倉へと続く道路沿いは、豪雨の爪痕が残っており、未だ復旧工事のため一通のところが多かったです。
 吉木の山桜は樹齢約300年で、添田町指定の天然記念物です。満開の頃は地域の方々に憩いと矜持を与えていたそうです。倒壊した山桜を使って、英彦山修験道(吉木は英彦山の麓)に関わる彫刻を作ってほしいと、添田町から頼まれています。添田町は、クラウドファンディングで彫刻を作り、添田駅に設置することを計画しています。日田彦山線(添田駅から夜明駅)は未だ災害通行止めが続いており、鉄道開通の願いをこめてプロジェクトを立ち上げたそうです。英彦山流記を参考に、吉木の山桜で花園窟にいる「花開童子」、朝倉流木で天上窟の「福太郎童子」を制作しようと思います。→吉木の山桜復興祈願プロジェクト
 添田町役場の方々が、連絡調整や案内をして下さりありがたかったです。地主の数山さんが昔の写真を見せてくださいました。

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豪雨で倒壊した山桜です。

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吉木の山桜の横に、植樹しました。

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未だ開通していない日田彦山線(添田〜夜明)。

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 植樹前に、朝倉市議会議員の冨田栄一さんと、松末で偶然出会いました。今年3月の白木地区のシンポジウムでお会いし、朝倉の歴史文化のお話をうかがっていました。植樹後に、円清寺や普門院(国指定重要文化財)などを案内してくださいました。どれも素晴らしかったです。円清寺の良仙和尚の案内で、借景の山も美しいお庭等を拝見することができました。今後の復興ガーデンプロジェクトに向けて大変勉強になりました。ありがとうございました。

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 4/16に、朝倉市黒川の共星の里(廃校を再活用した美術館)の柳和暢さんと尾藤悦子さんが九州大学のソーシャルアートラボ(SAL)の事務局に足を運んでくださいました。
 ミーティングの中で「黒川復興ガーデンとバイオアートー英彦山修験道と禅に習う」プロジェクト(→企画案)を提案しました。流れ着いた岩石や樹木を活かして、参加者で「命」を潜思し、心安らぐ庭を共同で創造したいと考えています。
 本年度の予定としては 、7月1日に被災地の視察。
10月7-8日に共星の里主催のシンポジウムに参加・協力。
10月26日に、造園の第一人者である枡野俊明先生(曹洞宗禅僧、多摩美術大学教授)をお招きして、禅の庭における根本的概念をご教示いただく予定です。参加者からも復興に関する様々な企画を立案していただきます。
 2019年は、朝倉の禅寺(円清寺)、土木、製材所、石彫家など専門家を交えながら、参加者で実際に作庭を行います。
 2020年は、復興の庭において観察、マインドフルネス、表現を行い、想像力を広げ分かち合いたいと思います。

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(余談1)
 SALの活動とは別に、共星の里に私の作品(英彦山の鹿がモデルの「邂逅」)の寄贈を申し出たところ、柳さんと尾藤さんに喜んでいただけたようです(三年前から佐賀県三瀬の小野寺さんのカフェが竣工したら寄贈したい、と思っていたのですが、小野寺さんは快く黒川寄贈を了承してくださいました→三瀬WS)。英彦山の縁起に矢でうたれた鹿を3羽の鷹が救うというものがあり、英彦山黒川院に所縁のある共生の里にあった方がよいのではと考えましたので。

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(余談2)
 山桜を準備してくださった田主丸グリーンセンターの田中さんから素敵な紫陽花(ダンスパーティーという種類)が参加者に配られました。嬉しかったです。

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知足です。

4/1、福岡県太宰府市のバレエサークルクララによる公演「Like  Elf  (エルフのように)」を拝見しました。被災地支援活動の着想を得た名作「かたあしダチョウのエルフ(ポプラ社)→絵本説明ページ」をテーマした子供たちのバレエ公演です。
 この絵本は、3/6の豪雨被災地松末小学校の子供達にも読み聞かせしたものです。→松末時計づくりワークショップ

 動物の子供役の子供たちのあどけなさ、踊り手の少女たちの楚々とした美しさと力強さ、舞台構成、音楽、全て調和して、感動的で素晴らしい舞台でした。 

 企画したバレエの先生は、私の古くからの友人です。福岡エルフの木の活動に賛同し、企画してくれたそうです。
 実は共通の大切な友人が前日に危篤状態となり、私たちはその友人の手を握って愛を送りました。公演の朝、彼女は旅立っていきました。お通夜の前に、私は公演に向かいました。亡くなった親友が、毎年このバレエサークル発表会のグラフィックデザインを担当していたからです。彼女の気持ちと一緒に、美しく悲しくあたたかい舞台を涙と共に拝見しました。

 「命を惜しむ」、それが「愛おしい (いと、おしい)」という言葉の語源だと聞きました。旅立った彼女が残してくれた大きな愛を大切にしていきます。

*豪雨災害被災地復興支援として、倒木した山桜(添田町吉木)で、彫刻をつくることになりました。添田町がクラウドファンディングでプロジェクトを立ち上げています。その彫刻のモデルは、英彦山修験の花開童子です。被災された方々や自然環境のため精進したいと思います。
 今年亡くなった母や親友の供養にもなるかと思います。(花開童子は親友と似ているので)
 母の生前のメモに「桜は、それを見ることができない人のために咲いている」とありました。



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 知足です。 3月24日、朝倉市立松末小学校は閉校式を迎えました。17時より松末地域コミュニティ協議会主催の「ありがとう 松末小」が開催されました。私は九州大学九州北部豪雨災害調査復旧復興支援団の団長の三谷先生とともに参加させていただきました。
 参加者は550人と、予定されていた人数枠の2倍以上で、大変賑わっていました。寄付によって、被災した体育館は美しく再生していました。→災害直後の松末

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 式次第には「松末小学校は、まさに地域に浮かぶ船でした。子供達は豊かな自然、豊かな人々によって育まれ、144年という永きにわたって航海し、4千人の子供達がここから巣立っていきました」とあります。子供達の素敵なダンスや歌、地域の方々からのあたたかい贈る言葉が続きました。松末亭の美味しいカレーなどが振舞われ、卒業生や地域の方々の笑い声が響きます。団長の三谷先生は、これまで100回以上(8地域)の住民会議等に参加されています。会場のいろんなところから先生にお声がかかり、地域からの厚い信頼をあつめておられることを感じました。

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 有明海まで流れていた松末の門柱が、本日、たくさんの方々の善意を経て、松末小学校にもどされました。校内には、災害当日の黒板を再現したもの、避難時の様子、昭和初期のからの卒業写真などが展示されています。

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 第2部では、みな校庭に出て、手に手にランタンを持ちました。福岡学生災害支援実行委員会が中心となって、光ランタンリリースや、校舎へのプロジェクションマッピング、花火、レーザーショーなどが繰り広げられました。
 ランタンが空高く舞い上がり、空の星のように広がる様は本当に素晴らしく、心から感動しました。プロジェクションマッピングも、これまでの学校の営みや地域の景観、校歌が映し出され、涙が出そうになりました。

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 参加させていただいて実感したのは、松末小学校に、今、そしてこれまでのたくさん方々の愛が集まっていることでした。信じがたい苦難をうけながら、受けたからこそ磨かれる人間の「核」の凄さだと思いました。そして、人間は他者の苦しみに寄り添い、よいものに変えていける力が備わっていることを改めて感じたのでした。
 素晴らしい時間を共有させていただきました。本当にありがとうございました。




*夏に統廃合後の杷木小学校に寄贈予定の災害流木の彫刻「朝倉龍」の紹介ページは以下の通りです。第92回国展で展示後(私は会員なので無鑑査出品)、夏頃に寄贈できればと思います。
































  


 



知足さま

 こんにちは。今月も、色とりどりのお野菜が届きました。みんなで喜んでいただきました。
 心を寄せてくださるご寄付いただいた皆様と生産者の皆様に心から感謝いたします。

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2月後半から急に増えるさまざまなテレビ番組・新聞報道・ネットニュースなどに、気持ちが揺れてしまうことが多かったです。
 特に3.11が近づくと気持ちの落ち込みも大きく
7年の重みを感じつつ なるべく普通の日常を過ごすことを大事に考えてきました。
 県内と県外の温度差も考えると、やはり県外の人には忘れてほしくない想いもあります。

「普通に暮らしてるんだから、もう大丈夫だよね?」と言われるとそれはわかりません。
まだまだ数十年間後でないとその答えは出ないと思います。震災前と同じ環境には戻れるはずもないと思います。

 反対に「そんな危険な場所、大丈夫なはずないよね?」と言われるとそれもわかりません。
7年過ぎるとある程度の除染も進み空間線量も下がりあらゆる検査も進んでいるので みな一見普通に元気に過ごしています。
 それでも、震災前と同じ環境に戻れるはずもありません。

 そんな想いも口に出さないようになりました。子ども達の甲状腺の不安はこの先もずっと消えることがないことでしょう。ストレスは、やは り日本の中では高いと思います。

 ため息をつくと幸せが逃げていくような気がするので、11日は、震災関連のすべてを見ないようにして「今」と「これから」を考えることにしました。
日本中どこにいても子ども達が幸せで笑っていられるような社会を大人たちが作っていく責任があると思います。

 これからも、元気に頑張ります。
このご支援を嬉しく思いつつも、日本のどこかでもっと必要な親子がいるとしたら
その時は 是非そちらに届くようにしてほしいと心から思っています。
今年度もたくさん甘えさせていただきました。
ありがとうございました。

*3月11日のブログです。
 
福島県白河市 たんぽぽサロン代表 永野美代子


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知足です。真摯な永野さんの思いに胸が痛くなりました。福島に生きる方々の今と心を伝えてくださり、本当にありがとうございます。
「 震災前と同じ環境に戻れるはずもありません そんな想いも口に出さないようになりました」
「11日は、震災関連のすべてを見ないようにして今とこれからを考えることにしました」「日本中どこにいても子ども達が幸せで笑っていられるような社会を大人たちが作っていく責任があると思います」永野さんの言葉には、厳しい状況の中で愛を行動によって示してこられた方に宿る美しさがあります。子供や親にとって、生まれ育った土地と人間関係は大切だと思います。永野さんは子供達に安心と幸せを運んでくださる素晴らしいお仕事をされてます。心からの敬意を表します。


















  知足です。

 本日3/17に、地域の方々が主体となって企画された、九州北部豪雨災害2017「復興への資源発見シンポジウム」(→筑後川新聞)が開催されました。

 朝倉市杷木地域生涯学習センター「らくゆう館」には、白木地区や東林田地区、黒川地区などの被災地の方々が集まり、ほぼ席が埋まっていました。会場入口では、地域の方々手作りのお饅頭や湧水コーヒーがふるまわれ、あたたかいホスピタリティを感じました。


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  主催の「朝倉市に小水力発電を進める会」は手作り水車による小水力発電「白木発電村」を開村・運営されていました(→2016年西日本新聞)。しかし、昨年の九州北部豪雨において白木地区は甚大な被害を受け、この水車小屋も流されてしまったそうです。このような経緯から、小水力発電に関わる地域の方々が、地域資源を再考し、新たなスタートをきるシンポジウムを企画されました。


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  基調講演として「災害から人が立ち上がるためのふるさとへの愛」という題目で岡田真水先生(兵庫県立大学名誉教授)が登壇されました。岡田先生は2/17のあまみず社会研究会でもご講話くださった方です。慈愛と知性あふれるお話に引き込まれました。
悲しみは愛の対象の喪失により起こること」「愛する対象を記憶にとどめ更新する仕組み(祭りや供養)の大切さ」を説いてくださいました。私は、悲しみを慈しむとかく「慈悲」という言葉に想いを馳せました。また お話から、過去の災害の傷跡が、美しい自然の景観に内包されていることに気づかされました。先生のお話は、その荒ぶる自然に鍛えられた人々の合力と心の美しさを讃え、背中を支えてくれるようでした。

 続いてパネルディスカッションとして6名が発表しました。島谷幸宏教授(九州大学工学研究院)と研究室学生2名が豪雨災害の調査分析結果について、ていねいに説明してくださいました。河道封鎖による「段波現象」には息を呑みました。島谷先生は、多くの災害地域に復興の手を差し伸べてこられた河川工学の専門家です。先生から具体的な対応策(河川の広さ調整、分水方法)とその実例が示され、建設的なイメージおよび希望が被災地の方々に届けられました。先生は集落がまとまって災害に抗する「集落防災」の重要性を説かれました。白木地区の小水力発電を支えてこられた先生は、今回のシンポジウムの企画においても大きく貢献されています。

  次に、吉田東明氏(福岡県教育庁総務部文化財保護課)から、朝倉市の文化財被害状況とレスキューの実際が紹介されました。被災した国指定重要文化財「普門院本堂」(県内最古の建物。747 年創建)のお話をうかがいながら、朝倉地域の歴史の深さを感じていました。吉田さんらは、「被災した方々の、心の支柱として文化財」を守ろうと地道な実働を重ねておられ、頭が下がります。獅子舞用のミノ(シュロ)を作る「選定保存技術保持者」の井上輝雄氏が豪雨で亡くなったという報告では、深い心痛を感じました。

 私からは、流木再生プロジェクトなど創造と地域資源の関係→「復興とアート」) 、および自然を敬ってきた英彦山修験の歴史と文化を説明しました。私の先祖(曽祖父の頃)は、廃仏毀釈という宗教弾圧を受けました。多くの山伏が山を降りる中、山に残った数少ない山伏の1人です。彼らは貧しくなるとわかっていても(炭鉱の坑木を出したり、お土産物屋などをしながら)山で生き抜きました。私はそのような先祖を心から尊敬し感謝しています。被災者の方々が苦難を受け乗り越える姿を子供達はみています。(曽祖父の思いが私に伝わったように) 会うことのできない子孫も、後世で皆さんのことを誇らしく語ることと思います。

 三谷泰浩教授(九州大学工学研究院)からは、朝倉市復興計画についてお話がありました。 三谷先生は土木工学の専門家であり、九州大学九州北部豪雨災害調査復旧復興支援団の団長です(島谷先生と私もメンバー)。豪雨災害直後から、数日おきに開催される9つの地域の住民会議のほぼ全てに参加されています。被災地に真摯に向きあい、地域の方々から(九大団員の間でも)、島谷先生とともに絶大な信頼を得ておられる方です。復興計画の中で防災と生活再建に加え、自然環境や景観、歴史、文化の大切さを説く文言を加えてくださいました。また、住民の声を反映できる計画づくりに心を砕かれたとのこと。先生の被災地に寄り添う不動の佇まいに、感銘を受けました。

 白木地区復興支援協議体から、林清一代表と仲野健一郎君(九大学生)がお話をされました。当事者からみた豪雨被害の実際は、真に迫るものがあり胸が痛みました。土砂に埋もれた水車を掘り出した様子や、小水力発電に尽力してきた仲野君のプレゼン(手紙の紹介)などに、岡田先生がお話になった合力の美しさを感じました。



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 シンポジウム会場には、黒川地区の共星の里の柳さんもいらっしゃいました。柳さんは3/11に九州大学ソーシャルアートラボのフォーラム「アートを通じた地域の再生」で登壇してくださいました(→SALフォーラム)。同じくシンポジウムに参加されていたふるさと創成の会の皆さんと顔をあわせることができ、新しく生まれた繋がりから、よい動きが生まれてほしいと思いました。(右からおふたりめは、取りまとめの平田昌之さんの奥様)




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 昨年の豪雨災害後から彫り始めた災害流木の木彫「朝倉龍」(→知足HP)が完成しました。2017年の7月26日に流木集積所(旧朝倉農業高校)で出会った樟(くす)の流木です。杉岡さん(杉岡製材所)と作業を行った日の暑さを思い出します。あの日は流木をたどり、寺内ダム、黒川の共星の里まで足を運びました。流木には沢山の泥と石がかんでいたため、杉岡製材所で高圧洗浄機をかけていただきました。大学に材が届いてからは、外で1人コツコツ彫り進めましたが、この冬の寒さには手がかじかみました。
 彫っていると、この木が蓄えてきた時間(樹齢132年)の重みや意志のようなものをふと感じる時があります。木からあたたかい気持ちを感じ‌る、と言っても信じてもらえないかもしれませんが、実際そうなのです。木の素朴な素材感を活かすために、細かく工芸的に彫り込みすぎないよう気をつけました。龍の九似(モデルになった9の動物たち)は以前彫ったことがあるものが多く、架空のものを彫っている感じはありませんでした。龍のヒゲは、英彦山の鹿の角を削り出して作りました。
 統廃合後の杷木小学校に寄贈される予定です。これをみた子供達が元気になってくれたら嬉しい、という気持ちだけで作ったものです。(「千と千尋の神隠し」というアニメのハクという龍に似てると友人に言われました)。これからの朝倉を守ってくれる存在として、子供達に安心を与えてほしいと願います。



















   

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引用:ソーシャルアート・ラボHP

 知足です。本日で東日本大震災から7年の年月が経ち、各地で祈りが捧げられました。この7年間の重みが、様々な形となって、人々の胸に去来したことと思います。
 九州大学ソーシャルアートラボ(SAL)は、本日フォーラム「アートを通じた地域の再生」を行いました。テーマは「地域、災害、アート」です。会場は旧大名小学校を再活用した空間・Fukuoka Growth Nextでした。とても気持ちの良い空間でした。

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 前半はラボ長の尾本先生や、藤枝先生、長津先生、高坂さんなどSALのメンバーによる活動のふりかえりでした。藤枝先生の音と場を核とした創造はクオリティが高く、福岡でこれらの作品に出会えることは幸いだと思いました(福岡だから生まれた創造なのですが)。
 後半は中村先生の司会で「災害とアート -九州北部豪雨からの再生-」と題して、朝倉市黒川の共星の里(廃校を再活用した美術館)の柳和暢さんと尾藤悦子さんが登壇されました。19年にわたる柳さんと尾藤さんアート活動はどれも骨太で、強いエネルギーを感じるものばかでした。一転して同じ場所における甚大な豪雨災害の画像が紹介された時は、胸を締め付けられました (拝聴しながら、豪雨後の黒川に流れ着いた赤い巨石のことが心に浮かびました →昨年7/26)。
 私はアートによる地域再生について、東日本大震災や、山古志村、英彦山のことを含めながらお話しました(→「復興支援とアート」)。朝廣先生は自然環境の再生、および八女と朝倉のフィールドワークについて説明されました。予防中心の防災に回復力(レジリエンス)という視点を加える、というお話に共感しました。池田先生、大澤さん等のコメントにも、フォーラムの流れは支えられたと思います。ありがとうございました。 
 来年度から、共星の里の目指すものに、SALが寄り添っていけたらと思います。

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 *質疑応答で 参加者から「お金をどう考えるか」という問いが投げかけられました。現実的な答え(助成金や副業、新規事業の仕組み提案)が返されましたが、私は心の中で英彦山のことが浮かんでいました。明治以前、水分神の英彦山に対して、米などの寄進が集まりました。守護不入の神域の独立は、里の人々の「水への感謝」が支えたのです。
 私はお金はエネルギーのひとつと考えます。そのエネルギーは「価値」を通じて流れています。昔の人は、水や山に「生きるための価値」をおきました(いまはその感謝は薄れ、アップデートにお金を払います)。太陽の光、空気、家族(先祖)に価値を見出し、感謝を表現する祀りや、山の保全に関わる山伏たちを支えてくれたのです。
 今のところアートに関わること(マネージメントを含め)には、本質的な価値がさほど見出されていません(人集め程度)。だから関係者は悩み、上記の問いが来るのです。
 SALがフォーラムを開くのは、人々の価値観をナッジする(背中を押す)ためなのだろう、と思います。つまり、人間が生きることに沿う価値を思い出させるというか。
 私は、心にも命があると思っています。その命を支えるもののひとつがアートだと。きれいごとに聞こえるだろうと思い、口に出せませんでしたが。


















知足です。

 本日、朝倉市立松末小学校で「松末の木と石の時計づくりワークショップ」を行いました。3/5に予定されていましたが天候が悪く、翌日に順延されたものです。
 このワークショップは、豪雨災害の復興支援(九州大学九州北部豪雨災害調査復旧復興支援団)の一環です。材料の丸太は、上部からの流木を松末小学校側に流れないようせき止めた杉です。
 豪雨に負けずに立ち続けた松末の杉と校庭の石をつかって、全校児童27人の手によって工作し、松末にしかない時計を作りました。また、児童と教職員一人一人の絵が刻まれた災害流木のしおりを九州大学の学生(知足研究室)が中心となって制作し、プレゼントしました。

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松末児童しおり

 
 松末の子供達は、災害後、久喜宮小学校の仮設校舎に通っています。バスで、松末小学校に到着しました。子供達が校庭に足を付けたとたん、パッと明るいエネルギーが学校に広がったようでした。小学校も嬉しいのでしょうか。まず、文字盤の材料である校庭の小石を拾います。

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 丸太円盤の由来(杉岡さんの森の話や難しい乾燥法)や年輪、香りの話などをしてから、作業の説明をしました。みなさん、澄んだ目でしっかりと人の話をきいていました。
 制作が始まると、(若干私たちが心配していた)グルーガンを慣れた手つきで使いこなす松末の小学生たちに感心しました。それぞれ思い思いのデザインで、素敵な時計が出来上がりました。

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 制作後、小学校の校庭で鬼ごっこをして遊びました。子供達が青空の下で、思いっきり走る姿は素晴らしかったです。胸がすくような思いでした。力強さと明るさにあふれ、松末の未来に希望を感じる光景でした。
 そのあと、地域の方々の手打ちのお蕎麦がふるまわれました。蕎麦の風味がふわっと口の中にひろがり、独特の甘みがありとても美味しかったです。本当にありがとうございました。地域の方が丹精込めて作られた「手まり」が、子供達にプレゼントされていました。その方が「私の家は流されています。皆さんのことを思い心を込めて作りました。前を向いてがんばりましょう」と泣き笑いされながらお話をされ、胸が痛くなりました。
 制作した時計と各自のしおりをもって記念撮影し、それを校内風景と共にスライドショーにしました(音源は音響設計学科学生→3/1)。鑑賞後、子供達からのお礼の言葉がありました。みなさん、とてもしっかりしていて感心しました。地域を愛し、愛されている子供達でした。
 塚本校長先生、秋吉先生をはじめ、松末小学校の教職員の方々、地域の方々、知識や技術提供をしてくださったスタッフ、九大学生ボランティアの皆さんの厚いご協力に心から感謝申し上げます。ありがとうございました。


主催:災害流木再生プロジェクト(九州大学知足研究室)
協力:九州大学九州北部豪雨災害調査復旧復興支援団
杉岡世邦(杉岡製材所)、豊福沙織(切り株工房)、藤本登留(九州大学)、
大内毅(福岡教育大学)今井圭子(助産師)








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杉岡さん(杉岡製材所)から、福岡エルフの木にご寄付いただきました。 久喜宮小学校閉校記念事業実行員会における手数料を全額寄付してくださいました。誠にありがとうございます。今週末で、震災後7年がたったことになります。これからも東日本大震災、熊本震災、九州北部豪雨災害の復興支援のために尽力します。
 また、豊福さん(切り株工房)から、ウッドフェスタで得た収益を被災地募金にしたいということ。 福岡エルフの木にご寄付くださるとのことで、本当にありがとうございます。封筒には「被災地募金 ご協力 九州大学 藤本先生、久田君、被災地木クラフトを作ってくれた皆さん。朝倉の皆さんが毎日元気に過ごせますように」と記されていました。













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