知足です。

 九州北部豪雨災害では、土石流と流木が多くの家屋を破壊しました。朝倉市杷木の杉岡さん(杉岡製材所)は「木は子供のようなものだ。生まれてこなければよかったと思わせたくない」と話されてました。また、杷木の友人も「人はあらゆる感情を昇華させ、創造的な何かへと変えていけるということを、その流木 を使って子どもたちに伝えられたらどんなに素敵だろうと思うのです」と話してくれました。
 災害流木は泥水につかり、石をかみ、傷だらけです。再利用するには、想像以上に手間がかかります。それでも、負のイメージとなった流木を、創造の力で「記憶を留める何か」に生まれ変わらせたい。そう願わずにはいられません。

 そのような、杉岡さんの思いをうけて、私は流木で彫刻を作る予定です。
杉岡さんは、ご自身の山の流木で、杉岡製材所に板倉構法の倉庫を作りたいと、おっしゃっていました(ちいさいおうちプロジェクト)。住民の方々のお気持ちに配慮しながら、災害流木を建築、デザイン、アートに活用し、地元の方々の収入源になるような小さなお仕事が生まれてほしいと願っています。

本日、杷木の流木集積所で、許可をうけた流木をレスキューする取り組みをしました。杉岡さんがダンプカー(丸太を掴むグラップル)とチェーンソーを用意してくださいました。私も小口をチェーンソーで切断する作業を手伝いました。この日の朝倉は35度。汗だくでした。

 
 朝倉県土整備事務所の方が現場にきてくださり、黒川地区の方がよい流木があるかもしれないとのことで、黒川に行くことになりました。
 途中に寺内ダムがあり、ダムが流木を堰き止めていました。


 黒川地区には「共星の里こども美術館」があります。黒川は実家の英彦山に所縁がある場所でもあり(黒川院があった)、災害直後からずっと気にかけていました。代表の柳和暢さんが現場にいらっしゃったので、お話をうかがいました。柳さんも、押し寄せた流木や岩を、アートに変えたいと言われていました。これから文化の力で立ち上がっていきましょう、と握手しました。


 朝倉市の避難所「サンライズ杷木」の日野博さんと面談しました。避難所の運営組織図をいただきました(名前を伏せてあります)。避難所利用者の自治組織がしっかりと機能していて、素晴らしいと思いました。地域の日頃のコミュニケーション力が、防災と復興の鍵だということがよくわかります。この杷木地区の避難所の在り方は、今後の避難所運営を指南してくれるものと思います。
 本日は、この避難所にキッチンカー(調理ができる車両)が、野菜料理や温かい汁物を作ってくれていました。感染症の心配から、炊き出しボランティアはストップしていましたが、その場で調理する場合は許可がおりるようです。