知足さま

こんばんは。
福島県白河市たんぽぽサロンの永野です。5月も、生産者の皆様の想いが伝わる野菜が届きました。

5月10日、たんぽぽサロンが、オープンしてから7周年を迎えました。
震災直後の想いを改めて噛みしめながら、みんなでこれからも子ども達の笑顔を大切に守っていきたいです。

今回は、甘えさせてもらって、私も含めてスタッフも野菜をいただきました。美味しかったです。ありがとうございました。
たんぽぽサロンの子ども達のかわいい笑顔をご覧ください。
ご支援くださった皆様によろしくお伝えください。   たんぽぽサロン代表 永野美代子


知足です。
7周年、誠におめでとうございます。7年前にたんぽぽサロンに来ていたお子様達は、いま小学生でしょうか。たくさんのお母様や子供達を支えてこられたたんぽぽサロンのご尽力に、心からの敬意を表します。
それにしても、子供達の瞳はとても澄んでますね。本当に可愛らしいです。私の母が「子供は小さい頃の可愛さで、既に一生分の親孝行をしてくれている」と話していたことを思い出しました。たくさんの幸せが彼らに訪れることを祈ります。

FullSizeRender
FullSizeRender
FullSizeRender
FullSizeRender

ーーーーーーーーーー

 6/3に第24回公開フォラム「災害をのり越える林業と木の建築」 (主催NPO木と建築)が東京大学で開催されました。熊本震災支援の際、大変お世話になった安藤邦廣先生(筑波大学名誉教授)が、九州北部豪雨災害にフォーカスしてくださいました。
 朝倉の杉岡世邦さんは当事者として被害の状況を報告されました。改めて杉岡さんが邂逅された災害の重さを実感しました。先達である御祖父様の木と森のお話は胸が痛みました。その上で、御祖父様から受け継いだものを新しい建築に活かそうとするお姿には、光を感じました。
 私はお話をうけて、流木再生プロジェクト等について報告しました→レジュメ
 太田猛彦先生(東京大学名誉教授)が、「九州北部豪雨災害は、流木災害ではなく土壌の質に由来する土砂災害であること」等の結論を、発表の最初に述べられた時は、胸がすくような思いがしました。
 林業家の速水亨さんは、林業、木材、建築関係者が利益配分のバランスをとることの難しさについて問題提起をされ、考えさせられました。
 安藤先生は、ご自分の活動や歴史的建築の事例を通じて、森と人の暮らしのあり方を述べられました。そして建築が、森と人との関係をよいものにする可能性を示されました。
 人々に木や森への敬意を取り戻させ、想像力をどう喚起するのか。木の「物語」をどう伝えるのか。討論の最後に安藤先生が「まず、森に行きましょう」とおっしゃった言葉は胸に響きました。
 有馬孝禮先生(東京大学名誉教授)が総括の中で、ご自身で山を買い植林をしていることについて言及されました。素晴らしい研究者でありつつ、実践も行う御姿勢に感銘をうけました。
 取りまとめをされていた森林総合研究所の杉本健一さんをはじめ、よい方々とのご縁をいただき感謝しております。
 
 会場の東京大学農学部弥生講堂一条ホールは緑に囲まれ、開放的な心地よい空間でした。
 また、東京大学構内の木々の素晴らしさには目を見張りました。どっしりとした古い木々、風情のある歴史ある建物の存在が、場の時間をとても落ち着いたものにしていたと思います。 

IMG_2394
FullSizeRender
FullSizeRender

ーー
第24回公開フォラム「災害をのり越える林業と木の建築」
2018年06月03日(日)

近年、大震災に加えて豪雨水害の被害も相次いでいる。特に昨年(2017年)の九州北部豪雨水害においては、土砂崩れと大量の流木による被害の増大も指摘され、スギの人工林の保全と利用がその面からも問われている。今後、大震災、台風や集中豪雨による水害の多発が予測される中で、成熟期を迎えた日本の人工林の利活用について、森林の防災と災害復興に果たすべき役割を重ねて議論することで、災害を乗り越える林業と木材と建築の課題を明らかにしたい。

日程
2018年6月3日(日)
プログラム
開会挨拶
松留愼一郎(特定非営利活動法人 木の建築フォラム 理事長)
趣旨説明
安藤邦廣(建築家、筑波大学名誉教授)

話題提供
「治山治水からみた森林の変遷とこれからの森づくり」
 太田猛彦(東京大学名誉教授) 
「成熟期を迎えた人工林と林産業の課題」
 速水亨(速水林業)
「製材業の立場から朝倉水害について考えること」
 杉岡世邦(杉岡製材所)
「復興支援とアート 朝倉水害流木再生プロジェクト」
 知足美加子(彫刻家、九州大学芸術工学研究院准教授)
「東日本大震災における木材を活用した復興住宅の取り組み」
 安藤邦廣(建築家、筑波大学名誉教授)

パネルディスカッション
コーディネーター:
槌本敬大(国立研究開発法人 建築研究所)
パネリスト:
太田猛彦、速水亨、杉岡世邦、知足美加子、安藤邦廣(前掲)
総括:有馬孝禮(東京大学名誉教授)

まとめ
加来照彦(㈱現代計画研究所)
ーーーーーー




FullSizeRender

【報告】

 豪雨災害流木の樹齢132年の樟(くす)で制作した「朝倉龍」ですが、
7/5に杷木小学校に寄贈することが決まりました。
児童の前で、作品の物語を伝える予定です。後日詳しくお知らせします。
 この作品は、国展 (国立新美術館)で、5/2〜5/14まで展示されていました。