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知足です。
 昨日は勤務先の卒業・修了式と、その間に九州大学アジア・オセアニア研究教育機関の講演(3/23)が入り、慌ただしくすぎました。その講演の中では、これまでのアートによる復興支援の活動を紹介しています。
 ただ、心に重くのしかかるのは、いま現在、不当に失われていく命や幸福、増大しつつある憎しみと不安です。ポーランドのクラクフには、後輩(大学と協力隊)のアーティストの宮永匡和君が27年住んでいます。ポーランドで家庭を築いています。連絡したところ、以下のような返事がかえってきました。多くの人にシェアしていただければと思い、転送します。リンクの動画の34分から、宮永君が支援活動を報告してくれています。

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知足さん  ご連絡ありがとうございます。
本当にお久しぶりです。こちらは僕も家族も皆元気にしています。 ポーランドに来て今年でもう27年目になるのですが、きっかけを作ってくれたのは知足さんでした。筑波時代が懐かしいです。  

ロシア軍のウクライナ侵攻が始まってからもうすぐ1か月経ちます。
日本のニュースでも報道されていると思いますが、ポーランドには昨日までの段階で214万人以上のウクライナからの避難民が入ってきています。そのほとんどがプシェミシルを経由してワルシャワやクラクフ、ヴロツワフなどの大都市に移動しています。
クラクフでは約13万人の避難民が生活を始めています。その大半は空きアパートや個人宅、学生寮などを仮住居として暮らしていますが、その数も不足し始めているので、残りの避難民はスポーツ施設や教育関係施設などに設置された集団避難所に入っています。
先日からJCFの鎌田實先生の依頼もあり、僕も集団避難場への援助物資の調達、ポーランドの学校に通い始めるウクライナの子供たちの援助など避難民の支援活動に参加しています。昨日、鎌田先生たちとZoomでお話しした様子がYoutubeで見れるようになっているので、お時間があるときにご覧ください。

https://www.youtube.com/watch?v=yAd4VKYLL1E (開始34分で宮永匡和さんの報告



また、よろしければこの収録映像を知足さんのお知り合いの間でシェアしていただき、募金活動に協力していただけると嬉しいです。詳しくはJCF日本チェルノブイリ連帯基金のサイトをご覧ください。
 https://jcf.ne.jp/wp/archives/6538  
ロシアとウクライナの停戦協定は多少の歩み寄りはあるものの、なかなか良い方向には進まないようです(もちろんその原因は元凶のプーチンにあるのですが)。ロシアは地上戦で思うように作戦が進まない腹いせに、最近は空爆でウクライナの各都市を無差別に破壊し始めています。何の罪もない人々、子供たちの命が奪われています。胸が詰まります。
ここポーランドはEU加盟国ですしNATO加盟国でもあるので、ロシアもポーランドに手を出すようなことはないと思うのですが、プーチンのことですから何をしでかすのかわかりません。先日はポーランドの国境から20㎞のところにある軍事施設にも長距離ミサイルが飛んできましたし、ウクライナにある原子力発電所の一部やチェルノブイリもロシア軍に占領されています。
いずれにせよこの戦争が長引けば長引くほどウクライナの町はさらに破壊され死者も増え続けることになります。 戦争の裏には世界経済があり、一筋縄ではいかない難しい問題ですが、一刻も早くこの無意味な戦争が終結することを祈っています。  
コロナに続きロシア軍のウクライナ侵攻と世界的に不安な状況が続きますが、落ち着いて日本に帰国できる日が来たら、久しぶりに福岡にも足を運びたいと思っています。 またお会いできる日を楽しみにしています。 お元気で。